いったいどれだけ走ったか
残すはたった四十二キロ」
高橋尚子
シドニーオリンピック、女子マラソン金メダリスト
高橋尚子さんの詠んだ短歌を最近目に致しました。
100メートル走りきることすらままならぬ我が身としては、深い感動を覚えた瞬間でした。
レースの前に「残すはたった四十二キロ=vと云わしめた裏に、
云い表わせない程の血のにじんだ汗と、
云い尽くせない程の気の遠くなる位積んだ努力の時間が伝わってきました。
誰かの果たした結果や、他人の功績に対して
「夢をもらった」とか「勇気をもらった」とか「あの人は特別よ」とか
「才能があるのよ」と評価し、感動するのは簡単ですが、
そのあちら側≠ノ対してこちら側≠烽サれだけで済ますのは
なんともバランスが悪いと思うのです。
分けてもらったものが物でもお金でも無いだけに
お返し≠ヘ難しいものです。
けれど相手の積んだ努力と苦労を鏡にして、
目の前の物事、出来事に対して、
少しでも我慢したり努力することが意識出来たなら、
沢山の人の夢を背負って走ったその人の努力と苦労が
少しは報われるというものです。
そして自分自身にも多少のバランスが生まれるかも知れません。
心のバランス、身体のバランス、生活のバランス。
その上に健康な生命が守られます。
健康な生命あってこそ人生の楽しさも
増していくのでしょう。
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