この言葉と初めて出会ったのは、確か小学生の頃だったと思います。
北海道で教鞭をとっていたクラーク先生と呼ばれる外国人が
母国に帰る際に教え子達に残した言葉として、私の記憶の中に
五十年以上も生き続けています。
東北の小さな港町の小学校・中学校に通っていた時代の
私にとって、この言葉は私の心に大きな輝きをもたらして
くれるものでした。
そしてこの言葉をつぶやく度に、目の前の世界が広がるのを
感じました。
リアス式海岸で出来た湾は太平洋に向かって狭く閉じ、
海迄迫った山間に肩を寄せ合うように建つ家々と、
海沿いの僅かな平地に小さな商店街と魚の加工屋が並ぶ町並み・・・。
その景色の向こうに、何故か未だ見ぬ世界が輝いて手招き
するのです。それが何かを知りたくて、中学校の図書室に
通っては本を読み、トランジスタラジオで深夜放送を聴き、
小さな世界からもっと広い世界を見たくて心躍らせておりました。
『ボーイズ・ビー・アンビシャス、少年よ大志を抱け』
クラーク先生のこの言葉は、
「女に学歴は必要ない、男の邪魔にしかならない」と
云わんばかりの封建的、保守的な当時の思考環境の中で、
私に大きな勇気を与え続けてくれました。
『未知を知りたい!』年齢を重ねてもこの気持ちは消えません。
若い頃の未知は知識が主でした。
今は、『生命の意味』『生きる意味』をもっともっと知りたくて、
ボゥ・ベル道をひたすら歩き続ける毎日です。
そしてこの道を歩く中で、クラーク先生の示された
『大志を抱け』の『大志』の意味が
「社会の中で、人のために役立つ自分像を大きく強く描き続けなさい」
という言葉になって心に響いてきます。
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